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2024年2月9日
お役立ち情報

日本の床材

昔から日本家屋に使用されている床材は通称「縁甲板」といわれるものです。
この縁甲板によく使われている代表的な樹種は「欅」「桧」「松」になります。

縁側の床は「桧」や「松」が使用されたり、地域によっては玄関ホールには「欅」「松」が使用されています。
九州や中部地方などは「杉」を使用する地域もあります。

この「欅」「桧」「松」の使用場所の使い分けには理由があります。

「欅」


「欅」はこの3つの樹種の中で一番硬く、また木目の板目が非常に美しいことから客人をもてなす床の間に使用されています。
おもてなしの場に使用される美しい木目を使用した「欅」を玄関に使用することにより、客人が玄関を見て、良い樹を使った立派な建物だと思ってくれることになります。
また外部の硬い道等歩いてから家に帰ってきて、ワラジを脱ぎ、適度な硬さがある「欅」の床を歩いてもさほど脚の負担を感じないということがあります。
また逆として硬質の「欅」から外に出かけるという事で脚への負担軽減の為に玄関に使用していたという理由もあります。
見た目にも強度的にも玄関の材料に適した「欅」です。

「桧」

 

「桧」は檜風呂に代表されるように、水にも強く、虫も寄せ付けにくい、また柔らかいという特性があります。
ゆえに、住宅で外に最も近い縁側には最適な樹種です。
また縁側の隣には必ずといっていいほど畳があります。
畳の柔らかさを感じた脚で縁側に行ってくつろぐ時に硬い樹だと脚が疲れることでしょう。
そのあたりを考慮して縁側には桧を使用する家屋が多かったようです。
先程の「欅」とは逆の使用方法です。

「松」

「松」も「桧」同様に柔らかく縁側や廊下にもよく使用される樹種です。
また「松」の木目は「欅」や「桧」の板目の美しさとは違い、柾目がまっすぐに通っている物が重宝され使用されている物が多いです。
長い廊下に「松」の柾目の長い縁甲板を貼ると、真っ直ぐの廊下がとても美しくとても華やかに見えます。
柾目の美しさを醸し出した樹種になっております。

 

このように日本の床材には、硬さ・木目・生活様式・地域によって使用場所、使用樹種が異なりますが、先人達の素晴らしい知恵が住宅に活かされています。
そんな知恵を活かしていくことはいつの時代の住宅作りにも非常に重要なことです。

 


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